日本新聞学会(現:日本マス・コミュニケーション学会)は、1951(昭和26年)6月16日、朝日新聞東京本社講堂で創立総会および発会式をあげ、創立されました。そのさいに書かれた学会設立趣意書には、次のような一節があります。
われわれ新聞学に志すものも篤学の士を日本全国に求めて、各自が普段の努力と緊密なる連繁に於て互に協力するならば、この世界的水準を突破して世界の学界に貢献する時期も左程遠くはあるまいと思われます。その際学会は個々別々の研究の交流を可能ならしめて、学問の進歩発達を促進する重要なる使命を果たすことになるのではないでしょうか。
創立総会で承認された学会の目的(学会規約第3条)は、「ジャーナリズムに関する研究、調査ならびにその研究者相互の協力を促進し、併せて外国の学界との連絡を図り、以て我が国文化の向上に貢献すること」でした(現行の規約では、「ジャーナリズムに関する…」という箇所が、「新聞・放送・映画・雑誌等ジャーナリズムおよびマス・コミュニケーションに関する…」に書き改められています)。学会の英訳名は当初、Journalism Society of Japanと定められました。
学会が創立した1951(昭和26)年の秋、同志社大学で記念講演会を開催して、関西でも学会創立の披露をしました。研究発表会(現:大会)が初めて開催されたのは、翌1952(昭和27)年の秋、日本大学のことでした。それ以来、現在まで春と秋の年2回、大会が開催されてきました。ただし1964(昭和39)年の秋は、東京オリンピックの影響で開催を見合わせています。
学会誌『新聞学評論』(現:『マス・コミュニケーション研究』)は、1952(昭和27)年3月31日に創刊されました。
日本新聞学会は1991(平成3)年6月1日付で、日本マス・コミュニケーション学会に改称されました。現在の英語名称は、・・・
歴代会長
(年度の途中で会長が変わるので、在任期間の表記が悩ましい。『50年史』の書き方に準じると以下のようになる。いずれにしても説明が必要。)→いかがいたしましょうか?
第1〜8期(1951〜66年) 小野秀雄
第9〜11期(1967〜71年) 千葉雄次郎
第12〜13期(1971〜72年) 米山桂三
第14期(1973〜74年) 殿木圭一
第15期(1975〜76年) 城戸又一
第16期(1977〜78年) 堀川直義
第17〜18期(1979〜82年) 生田正輝
第19期(1983〜84年) 内川芳美
第20〜21期(1985〜88年) 佐藤智雄
第22期(1989〜90年) 春原昭彦
第23〜24期(1991〜94年) 高木教典
第25期(1995〜96年) 岩倉誠一
第26期(1997-98年) 竹内郁郎
第27期(1999-2000年) 武市英雄
第28期(2001〜02年) 田中義久
第29期(2003〜04年) 鶴木眞
第30期(2005〜06年) 有山輝雄
第31期(2007〜08年) 大井眞二
第32期(2009〜10年) 濱田純一
第33〜34期(2011〜14年) 谷藤悦史
第35期(2015〜16年) 大石裕
第36期(2017〜18年) 佐藤卓己
第37期(2019年〜) 吉見俊哉